ステイローカルとは



社会は私たち個人個人のためのものではないし、自分の気持ちと関係なく動いていく。
置いて行かれるのは嫌だと、いつも物事の判断を常識やテレビやネットの情報を頼りにしていたら、いつも振り回されてばかりで、不安が多い。
心に余裕がない。

周りのことは気にせず自分の興味や疑問に耳をすまし、気になったことは繰り返しやってみる。
何でもいい。
毎日服を作ってみたり、毎日歌を歌ってみる。
繰り返すことで自分の満足のラインが見えてくる。
経験が積み重なる。
自分のエネルギーの量を知る。
外部との反響で輪郭が浮かび上がる。
それは言わば感情の寸法である。

私の場合、この寸法は彫刻や服や歌で測る。
この寸法の示すエリアをローカルと呼んでいる。
ローカルは実体を持たないが、シェルターのように存在する。
このローカルで制作した彫刻や服や音楽が外に出ていく。

寸法を測るということは自分のサイズを知ることだ。
計測を続けると、自分にとって満足なサイズがわかってくる。
今流通している服のサイズも社会も常識も習慣もあなたのためのものではない。
自分自身の喜びの寸法、悲しみの寸法、怒りの寸法を計測してみると、どうなるだろうか?